マーチン・ドレッドノート

Dー45 mandorin bros. 1980年製 Dー45 mandorin bros. 1980年製

ニューヨーク楽器店のマンドリン・ブラザースが91本オーダーした内の1本。
オリジナルD−45の復刻版としては、最初の物となります。
インディアンローズウッドを使っていますが、通常のD−45よりも良い材を使用しています。
外観的にはシャーラーのペグやサドルがショートタイプ等、最近のリィシュー・モデルと比べると復刻度は今ひとつです。
しかし、最近のリィシュー・モデルが現代的なサウンドなのに比べると、オールドに近いサウンドを再現しているように感じます。
これは、アコギ不人気だった80年代には多くのベテラン職人がマーチン社を辞めましたが、この当時は古い職人が残っていた事が原因かもしれません。









Dー41 1973年製 Dー41 1973年製

未だ、トップ材にジャーマン・スプルースが使われていた時代のD-41です。
やはり、ジャーマン・スプルースの方が音が良く、以降の物より中古価格も高いです。
40系の鈴なりですが、D-45ほど倍音が無く、私にはこちらの方が扱いやすいギターです。
この時期は、未だD-45と同じ大きさのヘキサゴン・インレイですが、ポジションマークの数が少ないです。











Dー28 1968年製 Dー28 1968年製

未だハカランダが使われていた1968年製のDー28です。
ハカランダだと板目の印象が強いですが、これは柾目でした。
おそらく、音響的には柾目の方が良いのですが、見た目には残念な感じがします。
そんな訳で、下記の1970年製と見た目では、そんなに変わらず、並べてみないと違いが判りません。
というか、音的にもそんなに変わらず、弾き比べてみてやっとハカランダの音だなと判る程度です。










Dー28 1970年製 Dー28 1970年製

69年までのハカランダ製のDー28は高価ですが、インディアンローズウッドの70年製は安く手に入ります。
しかも、これはかなりボロボロだったため、さらに安く手に入れたDー28です。
おまけに、何故かブリッジはエボニー製ではなくハカランダ製です。
(改造した後は見られないので、おそらくオリジナルの仕様だと思います)
しかし、音は素晴しいです。
確かにハカランダの方がギターの材質としては優れていると思いますが、高いお金を払って出来の悪いハカランダのギターを買うより、出来の良いインディアンローズウッドのギターを安く買う方が良いと思います。









Dー28 1993年製 Dー28 1993年製

特にこれといったところのない最近のDー28です。
鳴りはまだ固いのですが、澄んだ高音の抜けが気持ちよいです。
70年製とはバックブレイシングが異なっています。












マーチン HD-28 1977年製 マーチン HD-28 1977年製

1976年から製造開始されたので、まだ初期モデルといえるHD-28です。
へリングボーンだけでなくスキャロップ・ブレイシングも復刻されています。
もちろん、現在の物はもっとオールドが再現されています、
でも、サウンド的には、この頃の方がオールドっぽくて、好きです。











Dー18 1971年製 Dー18 1971年製

値段が安かったので購入したD−18です。
試奏したときはピンとこなかったのですが、その後調整したら音はグッと良くなりました。
1971年製ですが、指板とブリッジは、未だハカランダを使用しています。
同じマホガニー製のギブソンJ−45やギルドD−35に比べると鳴りは今一つですが独特の高音の響きが素晴らしいです。
ここいらへんがフィンガーピッキングに向いていると言われる所以でしょうか?
もっともフィンガーピッキング専用ならば、小型のボディの方が向いていると思います。
 








Dー18 1965年製 Dー18 1965年製

未だベッコウ柄のバインディングとピックガードですが、サドルは既に短くなっています。
その他に上記71年製との違いとして、Tバーロッド、スモール・ブリッジパッド、クルーソン・ペグ等があります。
そのせいか、比べると音量があり中域が豊かですが、高音の繊細さは今ひとつです。
71年製は爪弾くときには良いですが、65年製はコード弾きも良い感じです。
ここいらへんは、年式による構造的な面以外にも、前の持ち主の使い方の影響があるのかもしれません。

 








Dー76 1976年製 Dー76 1976年製

建国200年を記念して1976本作成されたDー76です。
トップはDー28、バックはDー35を元にして、材質はDー45の物を使っています。
確か76年頃は76万円だったと記憶しているのですが、もっと、プレミアがついても良いギターだと思います。












Dー35S 1973年製 Dー35S 1973年製

Dー35Sというとポール・サイモンがS&G時代に愛用していたのが印象に残っています。
(何故かマーチンから発売されたポール・サイモン・モデルはOM−42でしたけど・・・)
Sモデルはデザイン的に今ひとつだと思っていたのですが、楽器屋で見たら気に入ってしまいました。
指板の幅は広く、12フレット・ジョイントなのでクラシック・ギター的なフィンガー・ピッキングに合っています。
サウンドに関していえば、ボディは大きいですが、音量は通常のDサイズとほとんど変りません。
むしろ、ラウンドショルダーのデザインによると思われる、角のとれたスムーズで優しい音色が心地良いです。









Dー35 1973年製 Dー35 1973年製

Dー35Sは持っているのにDー35は持っていなかったので、気になっていたため購入しました。。
どうせなら、と思って、同じ1973年製にしてみました。
当然ですが、Sモデルとは全然違いますね。
所有してみて、思ったのですが・・・昔の日本のフォークソングの感じです。
そういえば、Dー35を使っているミュージシャンが多かったような・・・ひょっとしたら、Dー35があったから、あのような曲が生まれたのかも。










Dー12ー20 1969年製 "Dー12ー20 1969年製

マーチンの12弦ギターです。
12弦ギターには14フレットジョイントと12フレットジョイントがありますが、弦のテンションとかヘッドの重さ等から12フレットジョイントの方が良いと思います。
ボディ・サイズ、指板の幅などはSモデルと同じですが19フレットまでしかなく、それに伴ってサウンドホールの位置がネック寄りになっています。
音色は綺麗なのですが、思ったより音量がありません。











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