モンタノの謎
モンタノ(MONTANO)は名古屋にある楽器ディラーの帝国発明社が所有するブランドです。
かつてカマカそっくりのウクレレが販売されていました。
どのようないきさつがあったのでしょうか?
(帝国発明社へ問い合わせの手紙を出したのですが、残念ながら返事は返ってきませんでした)
ヘッドのロゴはズバリKAMAKAになっています。
パイナップル・シールの様子です。
これも、そのまんまです。
モンタノのラベルです。
カマカにMONTANOのラベルを貼ったのでしょうか?もし日本で製造されたものだとしたら感涙もののデッドコピーです。
もう一台のモンタノです。
こちらは、そんなに似ていません。
ヘッドのロゴはちゃんとMONTANOとなっています。
でも、何で日本のブランドのMONTANOがHAWAIIなんでしょうか?
パイナップル・シールの様子です。
これもかなり似ていますが、色合いが違います。
上記の物と異なったMONTANOのラベルです。
1990年代末にモンタノからロングネックのNo.20Fというモデルが発売されましたが、それにも同じラベルがついていました。
2本目の方は、カマカに似せた日本製でしょう。。
全体の印象としては、関口和之さんのウクレレ大図鑑に載っているSuzuki Pineappleに似ています。
ひょっとしたら、同じところで製造されたのでしょうか?
ちなみに、1960年代のモンタノのギターは、タカミネで製作されていました。
<追伸>
ネット・オークションで上記のモンタノ製に似た怪しいカマカを見つけたので落札しました。
ロープ・バインディングの感じや、アルミナのラベルは同じなので、恐らく同じところで製造された物と思われます。しかし、こちらはネックにもロープ・バインディングが入っていて、おまけにパーロイドのブロック・ポジションマークと、豪華な仕様になっています。
ボディ内のラベルもカマカそっくりの物が貼られています。
もっとも、ラベルの上部にKAMAKA MODEL UKULELEと書かれています。
また、ラベルの右下が切り取られているので、ここにも何か書かれていたようです。
これは、かなり悪質な偽物ですね・・・知識の無い楽器屋さんだったら間違えてしまいます。
一応、当時のカマカと違って、ブリッジにサドルがある、裏板がネックの付け根をカバーしていない、という点がポイントになります。
また、ボディに貼られたパイナップルのデカールは、モンタノ製と同様に「パイナップルの下の葉っぱの一番右端の1枚が上に反っていない」という点が、本家と見分けるポイントになります。
参考に、こちらが本家カマカのパイナップル・デカールです。
カマカの謎へ戻る