他メーカーのジャンボ・ボディ


ギブソン以外のメーカーでもジャンボ・ボディのギターを作っています。
しかし、J200ほど成功しているとは言い難い感じです。

最初は、ギルドのジャンボ・ボディです。
ギルドのジャンボ・ボディは、結構出来が良く、個人的には、ギルドのドレッド・ノートよりも好みです。
まずは1976年製のF50Rです。
エリック・クラプトンも使用していた17インチ・ジャンボのF50はサイド&バックがメイプル材でしたが、こちらはサイド&バックをローズウッド材にしたF50Rです。


いかにもギルドといった感じで、音は大きいですが、中低音が少しブーミ―な感じもします。
なお、このギター、サイド&バックの木目が凄くて、店員がハカランダかもしれないと言っていました。


続いて、15インチのスモール・ジャンボ、1978年製のF30です。


サイド&バックはマホガニー材です。
ボディは小さいけどボディ厚があり、サウンドもバランスが良いです。


次は上記F30のサイド&バックがローズウッドになった1981年製のF30Rです。


Gシールドのヘッドインレイ、ポジションマークも豪華になっています。
サウンドもF30を明るくした感じで、かなり好みです。

次は、F30を12弦化した1980年製のF112です。


ギルドの12弦は評価が高いし、上記F30も良かったので購入しました。
こちらのヘッドには、チェスター・フィールド・インレイが施されています。
確かに音は良いのですが、ボディが小さいので、なんとなくヘッドが重たい感じがします。

つづいてグレッチのジャンボ・ボディです。
グレッチのジャンボ・ボディというと、エリック・クラプトンが使用していたランチャーが有名ですが、その姉妹機種である1959年製のタウン&カントリーです。


ジャンボ・シンクロマチック125Fの後継機として1954年に登場したのが、このタウン&カントリーと、そのウェスタン・バージョンのランチャーです。
しかし、派手なデザインのランチャーに人気が集まったので、タウン&カントリーは1959年に製造中止になってしまいます。
個人的にはランチャーの派手なデザインよりこちらの大人し目のデザインの方が好みです。
とはいえ、三角形のサウンドホールや金属製のテールピース等、他のメーカーに比べれば充分インパクトがありますね。
メイプルのアーチバックで、やはりサウンドはカントリー向けです。


そして、珍しいフェンダーのジャンボ・ボディです。
1978年製のフェンダー FJ-70です。


実は、フェンダー社は1969年に自社工場でアコースティック・ギターの製造を止めてしまい、日本でOEM製造するようになりました。
これは、1982年にフェンダー・ジャパンが成立するまで続きます。
したがって、このギターも日本で製造され、アメリカで販売された物になります。
ギルドのようなピックガード、ギブソンJ-200のようなクラウド型ポジションマーク、マーチンの様なボトムベリー・ブリッジ、そしてヘッドに輝くパール・インレイのFenderロゴ・・・と、寄せ集めみたいなデザインです。
もっとも、ローズ・ウッドのサイド&バックで、意外と音は良いです。

最後は、マーチンのジャンボ・ボディです。
1990年製のJ40カスタムです。

基本的には1987年のギター・オブ・ザ・マンスのJ−40MBLEと同じです。
サイド&バックはハカランダで、指板のインレイはスノーフレイクになっています。

いわゆるジャンボ・ボディと、少し形が違いますが…000より一回り大きい0000サイズに、ドレッドノートのボディ厚を組み合わせ、マーチン社では最大のサイズになります。
ちなみに型番のJがジャンボ・サイズを表しています、なお0000サイズはMという型番になります。
ドレッド・ノートよりも音のバランスが良く、40系の鈴鳴りもして、最高のサウンドがします。



<(おまけ)ジャンボ・ボディあれこれ>