レオズ・ヴィンテージとジミー・ウォーレス・モデル


レオズ・ヴィンテージは、当初カラマズー工場で製造されましたが、後にナッシュビル工場でも製造されます。
これは、カラマズー工場で製造された1982年製のレオズ・ヴィンテージです。

ジミー・ウォーレス・モデルは1978年から1997年まで造られましたが、こちらは最終年の1997年製です。
初期物ではありませんが、ジミー・ウォーレス本人が所有していた物です。
通常のジミー・ウォーレス・モデルと同様に、当時のヒストリックコレクションR8がベースとなっていますが、さらに本人が特別にチョイスしたグレードの高い材が使ってあります。
ド派手なキルト・トップが目を引きますが、ハカランダ指板が使われているというので入手しました。

まずヘッドストックです。
レオズ・ヴィンテージのロゴは、oとnが上部でつながるアッパーリンクと言われるクローズド・ロゴです。
ジミー・ウォーレス・モデルは、当時のレスポール・クラシック同様に、やや細めなシェイプです。
ジミー・ウォーレス・モデルのトラスロッド・カバーは、モデル名が記された物です。

ヘッドストックの裏側です。
ボリュート無しのマホガニー1ピースネックで、ヘッド角度は17度です。
レオズ・ヴィンテージはL1の後にスペースを空けて4桁のシリアルが小さめのフォントでスタンプされています。
ジミー・ウォーレス・モデルは、ヒストリック・コレクションの58年モデル同様に、8にスペースを空けて4桁のシリアルです。

カッタウェイ部分です。
両者とも、カッタウェイ部は均一な幅のバインディングで、メイプルが見えています。


ネック・ジョイント部です。
カラマズー製のレオズ・ヴィンテージは、当然、サイド・ポジション・マークが大きめの鼈甲柄です。
この点については、ナッシュビル製でも再現されるようになってきました。

コントロールキャビティです。
レオズ・ヴィンテージは、ヘッド裏のシリアルとは別にキャビティの縁の部分に通常の8桁シリアルが刻印されていいます。
ピックアップ・ケーブルのルーティングは、レオズ・ヴィンテージはロング・ドリルによる丸穴ですが、ジミー・ウォーレス・モデルはトップ接着前にルーティングされています。

ピックアップ・キャビティです。
レオズ・ヴィンテージのピックアップはニューPAFと言われるものです。
ジミー・ウォーレス・モデルは、ハンドメイドのPAF再現モデルとなっていました。
もちろん、ジミー・ウォーレス・モデルは、ヒストリック・コレクション同様にディープ・ジョイントです。





<(おまけ)レスポール・リイシューあれこれ>