こちらも希少な1982年製レアモデル


グルーン・ガイド等によると建国200年モデルは1981年に製造終了となります。
しかし、翌1982年に、少量ながらスペックの違うモデルが製造されました。
さらに、レスポール・リイシューで有名なギター・トレイダーがオーダーしたファイヤーバードXのリイシューも15本だけ製造されました。


最初は通称ファイヤーバード82とも呼ばれる1982年モデルです。


何か変ですね…そう、ヘッドが小さく通常のペグが付いているのです。
こちらが、1982年モデルのリイシューのヘッドストックです。

一応、ヘッドの段付き加工はあるのですが、小さくしてシャーラー製のゴールド・ペグが付いています。
おそらく、バンジョー・ペグの在庫が無くなってしまったのではないでしょうか?
通常の8桁のシリアルとMade in U.S.A.の刻印があり、シリアルからカラマズー工場製だと判ります。

その他は、なで肩や2ピースネック、バック・コンター加工が無い、ナッシュビル・チューンOマチックブリッジなど建国200年モデルに準ずる仕様となっています。
標準はシースルー・レッド・フィニッシュですが、その他の色のフィニッシュの物も確認されています。
また、TP-6テールピースは付いている物と通常のストップ・テールピースの物があります。

コントロール部の様子です。


こちらも、建国200年モデルと同じです。

ピックアップの様子です。


刻印ナンバードと言われるタイプのピックアップベースです。
なお、リアのマウンテング・リングに黒いスペーサーが付いています。


スペーサーにより、1ミリ程度ピックアップが高くなっていますが、大した効果は期待できないですね。





続いて、ギター・トレーダーがギブソンにオーダーしたファイヤーバードXです。


何でも、レスポールのリイシューをオーダーした、ギター・トレーダーの社員がギブソンのカラマズー工場を訪れた時、古いパーツが残っているのを知って、ファイヤーバードもオーダーしたそうです。
サンバーストとホワイト・フィニッシュで合計15本製造されました。
(ちなみに、有名なギター・トレーダーのレスポールは47本製造されました)



結構、良い雰囲気なのですが…やはり、ボディは建国200年モデルをベースとしていて、なで肩、2ピースのネックでバックのコンター加工はありません。

こちらが、ギター・トレーダーのリイシューのヘッドストックです。

建国200年モデル同様に若干大き目のヘッド・ストックとなっています。
バンジョー・ペグはしっかりニッケルメッキです。
写真では判りづらいですが、シリアルは通常の8桁(8xxx2xxx)が刻印されていますが、MADE IN U.S.Aの刻印はありません。
(シリアルからカラマズー工場製だと判ります)

コントロール部の様子です。


こちらも、建国200年モデルと同じで、シールド塗料はありません。

ピックアップの様子です。


しっかり、ニッケルメッキですが、ピックアップベースは刻印ナンバードとなっています。
ロング・ヴァイブローラもニッケルメッキですが、何故かABR-1ブリッジはクロームメッキです。



<(おまけ)ファイヤーバードあれこれ>